初音ミク問題

たまたま読んでた初音ミク問題のスレで、偶然作者さん達とドワンゴとの契約関連のやりとりの告白をリアルタイムで読んで以来、騒動が大きくなっていく様をずっと見てました。
ニコニコ動画は、現時点ではブラック・グレーゾーンが大きな割合を占めている動画サービスですが、その中で初めて真っ当なホワイトゾーンの創作物のムーブメントとして出てきたのが、この初音ミクだと思います。今回の問題の大きな教訓は「新たな創作物発表のインフラとしてニコニコ動画は素晴らしい環境をユーザに与えてくれたが、一方その創作物の各種権利に関する環境整備は旧態依然のままであった」ということでしょうか。今回、ユーザ達がこぞってクリプトン支持に回った理由は、契約の細かい内容がどうこうよりも「著作権関連について無知の創作者に対して無理矢理旧態の契約を強行しようとした」ドワンゴに対する強い怒りがあるからでしょう。
自分はこの事件を通して、今回のユーザ達の怒りの奥底にある過去のMIDI事件、Flash事件などを知りました。同じ過ちを繰り返してはならないという沢山の人たちの気持ちが、今回の問題の根底にあるということを知りました。
Webアプリ・ソフトウェア作成に携わる人間として、ニコニコ動画はアイデア実現成功例として、また単に個人的趣味としてw、すごく興味あるサービスでした。今までは単に表面的に楽しむ側にいたのですが、こういった作る側の人たちが抱える問題点、権利に関わる様々な現状を知った今、一ユーザとして何か出来ることは無いのかなぁとぼんやりと考えています。