jQuery Templates

最近存在を知って触ってみましたが、なかなか便利ですねこれ。MSが作ったというのは驚きでした。
詳細については、以下のページが詳しかったです。

http://idocsq.net/page/493

さて、前回作成したjs-web-clientではサーバサイドのWebフレームワークを最大限利用してAjaxアプリを作成するのを目的としていました。対してこのjQuery Templatesは、それとは対極の考えに基づくライブラリだと思います。これを使えば、サーバサイドWebフレームワークからMVCの「V」の部分を完全に切り離して、C/S形態のシステムに完全移行することが出来ます。
現時点で、WebアプリのViewをどちらで作るのが簡単かといえば、おそらくサーバサイドで作る方が簡単でしょう。何よりサーバサイドFWには過去から蓄積してきたノウハウがありますし、様々な問題への対応も既に明確です。
しかし今後のことを考えたときに、どちらの方向に進むのがより良い選択なのか、個人的には悩ましいと感じています。jQuery TemplatesはあくまでHTMLテンプレートを文字列として評価して、サーバサイドと同じようにパラメータを埋め込む方式なので、サーバサイドと比べて実装手段そのものに大きな違いがあるとはあまり思えません。故にこのままサーバサイドに任せたままというのも一つの手かな、とも思います。
開発者を集める側の視点で考えたら、また違う結論になる気もしています。サーバサイドからViewを完全に切り離せば、サーバ側に必要な知識はサーバ言語、DB関連、HTTP、JSON等のRESTful的なWebサービス構築ノウハウが中心となり、HTML、CSSJavaScript等クライアントサイド用の知識を切り離すことが出来ます。企業向けシステム構築の分野ではこれらのクライアントサイト用の知識を苦手とする技術者も多く、故にシステムとして明確に切り離して構築・運用を目指すのが、今後クライアントサイドの技術要求が更に高まっていくのが予想される現在、有効な手段になる・・・とも予想できます。
一度後者の視点に立って、もう一度クライアントサイドのJS環境に必要なFW要件というのを考えてみようかなと思います。