SAPIO「ユーロ幻想から目覚めよ」

大前研一氏や落合信彦氏等によるEU問題についての検証記事。どうやらEU憲法批准に対するフランス・オランダの国民投票否決は、憲法の内容よりもEUの拡大傾向に対する国民の拒否反応だったみたいですね。憲法の内容についてしっかり知ってる国民はほとんどおらず、よく分からないEU改革を性急に推し進めようとする指導者と、ブリュッセルのEU官僚に対する不信任の意味合いが強かったのだとか。
フランスの新右翼政党「フランスのための運動」党首:フィリップ・ドヴィリエのインタビュー記事が非常に興味深かったです。国家・国民主権論を唱えてEUが自国の憲法を越えることにNOを突きつける党首の人気が急上昇し、次期大統領有力候補とまで言われるようになっているとか。ふーむ・・・もしかして、世界的にこのような政治論・・・「反・世界地域統合」のようなものが浮上して来ているのだろうか?・・・EUは地域統合の先駆者でありますが・・・逆にこれからの世界の地政学的な問題の先駆けとして非常に注目される場所なのかもしれません。