週刊ダイヤモンド別冊:日本の会社ベスト7万1076社

数日前の狼のスレで情報を知って、気になったので、本屋でチェックしてみました。
週刊ダイヤモンド別冊:日本の会社ベスト7万1076社」という本に、2004年版の法人申告所得ランキングが載ってます。その中の「興行」部門・・・ようするに、芸能事務所ランキングが気になりました。

順位総合順位社名申告所得(百万円)伸び率(%)
1371ジャニーズ事務所8,508-1.4
2326四季3,91848.0
3860アクシヴ3,7880.3
4887アミューズ3,670403.4
5897アップフロントエージェンシー3,63130.1
6992吉本興業3,36726.2
71334アップフフロントグループ2,478-34.7
81587読売巨人軍2,097
91979ヤング・コミュニケーション1,722-9.0
102255フリーゲートプロモーション1,532-4.1
※「週刊ダイヤモンド別冊:日本の会社ベスト7万1076社」より


UFAは、アップフロントグループと合わせると、申告所得61億・・・ジャニーズに次ぐ日本二番目の芸能事務所となります。・・・こ、こんなに儲けてたのか・・・
先日の自分の日記に対するコメントの中で、いろんな人から「恵まれてる事務所」と書かれていたavexアクシヴは38億でした。・・・UFAとは随分差がありますね。劇団四季よりも、あの吉本よりも所得がデカイのか・・・
CD売上が落ち込んでる現状で、何を持ってここまで儲けてるんだろうかと考えると・・・やっぱし、UFA独特の「年中とにかくライブやりっぱなし戦略」がその基盤になってるんだろうなと思います。昨年、UFAがどれだけのライブをやったかというと・・・

※参考:MusumenaviHello Project setlist LIST


ざっと見ただけで・・・387公演!!


なんちゅうか・・・異常だなぁ・・・
それぞれのツアーが、程度の差こそあれ、どれも「リピーター」が同じライブに何回も足を運んでいるという現状(昨年の自分もそうでした)・・・ようするに、この会社は、ファンが何度も現場に足を運ぶことによって、業界2位の大手事務所に押し上げられている・・・と言っても過言ではないでしょうね。
この「ライブ過多」な経営方針による弊害も数多くあるわけで・・・「質より数」を重視した一日2回・3回公演がデフォルトとなり、上記の387公演にバックバンドがつくライブは一つもなく・・・同じ内容のライブを数多くこなすタレントは、その身体に支障をきたすくらいに酷使され・・・(矢口さんや辻ちゃんが倒れたり、あややの喉が潰れたり・・・)、そんな数多くの犠牲の上に、この数字は成り立ってるんですよね。
会社経営方針としては、業界2位の地位を獲得できたくらいんだから「大成功」なんでしょうね。つまり・・・誰も文句を言わなければ、この現状はきっと何も変わらないんだろうなと思う。たとえCD売上が激減して一般層から相手にされなくなっても、コアなファンをあの手この手で引きとめて、この「ライブツーアスパイラル」の渦の中に引き込めば、ファン一人当たり何万もの売上が期待できるわけで・・・


昨年の秋、あややが秋ツアー中に「非常事態」になったとき、心配になって意地になって、いろいろ遠くまでツアーを見に行ったりしました。しかし・・・そのときに「そういうリピーター行為を行ってるファンこそが、結局松浦の首を絞めてるんじゃないのか?」という厳しい指摘を受けました。そのときは、「だって心配なんだから、行かずにはいられない」って答えたんですけど・・・よくよく考えてみると、反論のしようがないなと実感しました。結局、昨年の自分は・・・彼女を応援するつもりでいて、ただ自己満足に浸りたかっただけだったんだと。「苦しんでる彼女を支えたい」と願っていても・・・結局は彼女を疲弊させ、歌手としての命綱である「喉」を潰させた犯人の一人でしかなかったってことを・・・
自分が好きな歌手に望むのは・・・それはハロプロであれ非ハロプロであれ変わらなくて・・・「その瞬間に最高の歌・ステージを見せてほしい」ってことと「絶えず変わり続けていってほしい」ってことです。昨年の自分は・・・願ってることと行っていることが、大きく矛盾していたような気がします。「じゃあどうすればいいのか??」っていうのが、ずっとわからなかったんですけど・・・「おかしい」と思ったり、惰性だと感じながら現場に足を運ぶのだけはやめようと思いました。一回一回の内容をよく見て、その都度自分の中で納得できるかどうかじっくり見ていきたい・・・と。沢山のライブの中で、良いものもあれば悪いものもあるでしょう。その良し悪しをそのまま感じて、そのまま伝えたい。・・・それくらいしか、たった一人の「いちファン」になんて、出来ることなんて思いつけませんでした。見てる方にもやってる方にも、このあまりにも過多なライブが「惰性」となるのだけは、何とか避けたい。お互いが「より良い方に」進んでいく為にはどうしたらいいのか・・・それを何とか模索していけたら・・・