世界の中心で、愛をさけぶ 第2話

ドラマオリジナルの脚本がいいかんじですね。
あじさいの丘」に向かうシーン、亜紀がスカートを短くした途端に獣のように走り出す朔太郎(笑)まぁ・・・たしかに高校生の頃の男って、みんなこんなかんじですけど(笑)
あじさい」についてのウンチク話って、原作ではありましたっけ? 原作では、朔太郎と亜紀が、哲学的な話を結構言い合ってて、そこが逆に高校生らしくて好きだったんですけど、ドラマの2人も似たような雰囲気がありますね。いくら朔太郎がカッコつけてても、最終的にはキスをしたがってるのがミエミエなのが面白い(笑)
おじいさんが恋人の骨を盗んできて欲しいと朔太郎にお願いするエピソード。これは原作でも映画でも重要なシーンなんですが・・・仲代達矢氏の演技が凄くて・・・これはドラマがいちばん良かったかも。ずっとおちゃらけて喋ってたおじいさんが真面目になって、朔太郎と亜紀に背を向けて、背中で泣きながら告白するシーン・・・墓場で恋人の骨に対面し「ただいま」と言うシーン・・・そして、灰を手に取り、その灰を愛しむシーン・・・うーん、凄い・・・ストーリーは全て分かっていたのに、仲代さんのこの演技に引き込まれまくりました。
文化祭の出し物「ロミオとジュリエット」のロミオ役を決める時に、紙の伝言が朔太郎に送られてくる・・・やったねこういうの(笑)今はどうなんだろう? やっぱり携帯のメールなのかな?
亜紀の親友の智世が、2人の交際を知った途端におせっかいを焼いてくるんですが・・・こういう人もいたよなぁ(笑)まるでお見合いおばさんみたいな女の子。そういう子に限って、自分自身は奥手だったりするんだけど・・・どうやらこの子は大木君のことが好きだけど、告白とか全然出来ない設定らしい。ベタベタだけど、こういう部分もツボを抑えてますね。
学級委員の男子が亜紀にいきなりキスをする・・・ってここはちと強引かも? まるで変質者じゃん(汗)朔太郎が切れるシーンを作りたかったってのはわかるけど・・・切れた朔太郎が「心が狭いんだよ俺は!」と叫ぶシーン・・・このセリフは凄く良かったですね・・・
海岸でブルーモードの朔太郎。慰めにやってきた大木君。どうやって慰めるんだろうと思ったら・・・いきなり朔太郎にキス(スゲェ)そして間髪入れずに「何の意味があんのよ!こんなキスに」。このセリフもイイ・・・ドラマオリジナルのセリフばかりですが、どれも光ってますね。
大木君、オネェ言葉を使ったり、やけに人生知ってたり・・・こういう脇役が出てくると、ドラマ的に凄く締まりますね。ドラマって、如何に名シーン、名セリフを作り出すかが勝負だと思うんですが・・・大木君はこのドラマの名セリフ製造マシーンになりそうな気がします。
第2話のクライマックス、再びあじさいの丘で、お互いの心を告白するシーン・・・おじいさんの悲恋に自分の立場を重ねて感情移入しつつも・・・おばあちゃんと何でも言い合ってたおじいさんの方がいいと言う朔太郎。「汚いところも、ずるいところも、駄目なところも、シミや皺も好きになれるような・・・そういうのがいい・・・だから・・・そのまんまがいいよ」・・・このセリフもキます・・・
朔太郎の言葉に感激した亜紀から、今までのお姉さんっぽいしぐさが消えて、泣きじゃくりながら子供っぽい言葉で話しかける・・・そんな亜紀にキスしようとする朔太郎・・・でも亜紀は拒否(笑)いや、これは朔太郎じゃなくても「それさぁ・・・何な訳?」と聞きますな。実は亜紀には口内炎が出来てたらしく、それでキスするのが嫌だったらしい・・・今回のテーマそのものだった訳ですね・・・ってこれは、後々の発病にもかけてるのか・・・上手いなぁと思いながらも、ちょっと複雑。
ラストシーンで仲代おじいさんが倒れてましたが・・・それで特別出演だったのか? 原作でも映画でも重要な役柄だったんですが、2話でもう見れなくなるのでしょうか? これはちょっと残念・・・