グリーンフィッシュ

DVDで見ました。「オアシス」「ペパーミント・キャンディー」のイ・チャンドン監督のデビュー作。ハン・ソッキュ主演。チョナンカンがお勧めしていた３つの映画をこれで全部観たことになります（後二つは「シュリ」と「８月のクリスマス」）。
「オアシス」「ペパーミント・キャンディー」は、題材そのものが斬新で、攻撃的な映画という印象が強かったのですが、この「グリーンフィッシュ」はかなり地味な印象。除隊したばかりの主人公がヤクザ組織に入っていく映画なんですけど・・・一般的な「ヤクザ映画」という印象で、あまり新鮮味は感じませんでした。ヤクザ映画は嫌いじゃないんですけど、やはりこういう題材になる時点で何が起こっても感情移入出来にくいというか・・・
ただ、ラストシーンの描き方は、この監督らしいというか、その後の彼の作品群に繋がる特異なものを感じさせました。
あと、この映画でソン・ガンホが映画デビューしてるんですね。チンピラ役なんですけど、彼にやらせるとどんな役もユーモアが入ってくる（「シュリ」を除いて）のが面白いというか・・・