世界の中心で、愛をさけぶ 第9話

前半はサクとアキの結婚式写真のエピソード。無菌室で眠る娘を見ながら、厳しく接しすぎたことを悔やむ三浦パパ。「もっと甘やかしてやればよかった」とつぶやくシーンがせつなすぎました。サクパパに密かに写真撮影をお願いする三浦パパ。優しい言葉をかけてくれたサクパパに対して、頭を下げます。本当に父親役がハマってますね。高橋克実三浦友和、この2人が出ることで、このドラマの雰囲気が随分変わった気がします。
結婚写真撮影が決まり、無菌室のビニール越しにキスをするサクとアキ。手を合わせてとか、細かい部分までアキが仕切っていて、サクはそんなアキにちょっと文句を言いながらも嬉しそう。
撮影当日。元気なアキに自転車に乗せてもらう夢を見るサク。この絵がなんか凄く面白かった。現実のアキは、もう学生服の冬服を着ることはないんだろうけど・・・
いつものようにほっぺプニされて、振り返った先にはウェディング姿のアキがいました。・・・かなりキレイ・・・そんなアキを見たサクは隠れて泣いてしまうんですけど・・・ここは映画とは違う演出でも良かったのでは? 映画版ではおじいちゃんと2人という静かな場所だったから、トイレに行って目を真っ赤にして帰ってきたサクという演出が光ってたんだけど、テレビ版は両親に友達に先生に沢山仲間がいて・・・もっと幸せを噛み締める演出で良かった気がします。
久々に外に出て、空をじっと見つめるアキ。3話でおじいちゃんの遺灰を撒いたときのシーンを思い出しました。このドラマは空を映すシーンが奇麗でいいですね。
後半になり、アキの容態が悪化。やつれ顔のメイクもしてるけど、減量の効果でかなりゲッソリしてしまってます。心なしか、ラジカセを持つ腕もホッソリしてしまってる気がする。ベッドの上でのやつれ果てた姿は、僕の生きる道の草なぎ君に通じるものがありますね。あのときは生徒役だった綾瀬はるかさんですが、先生と同じ演技に体当たりで挑んでます。本当に見てるだけで辛い・・・
テープの中で「生きてるって・・・どういうことかな? 死ぬって・・・どういうことかな?」と問いかけるアキ。死に接する時に、人はどうしても生と死について考えずにはいられないもので・・・
面会謝絶に耐えられなくなり、アキに会いたいとお願いするサク。久々に会ったアキはゲッソリとやせ細り・・・そして、髪の毛も。綾瀬はるかさん、剃ってしまったか・・・
アキが「キスでも・・・しませんか?」と言い、再び無菌室越しのキスをする2人。でも、前半とは違っていて・・・無菌室の中のアキはもうボロボロで・・・それでも、凄く奇麗なシーンだと思いました。原作での「キスでもしませんか?」のセリフはアキが超元気な頃のセリフで、どっかで使ってくれないかな?とずっと思っていたのですが、まさかここで使ってくるとは・・・
アキを連れ出したことによって彼女の死期を早め、生きる可能性を奪った・・・と、現代のサクは悔やみ続けていたらしい。やっと現代の設定に納得がいったかな・・・と思っていた途端に、ガキの突然の交通事故(苦笑)あぁもう現代編で全部ブチ壊しですな・・・
今回はずっと見応えある展開で、特に山田・綾瀬の体当たりの演技が素晴らしかっただけに、現代編のチンケな進行ぶりに心底ガッカリしました。もう現代編はいらない・・・