北朝鮮ミサイル発射情報 米軍連絡、日本海着水か

以前フジのニュースJapanで、現在の対北朝鮮ミサイル防衛の現状が特集されていました。北朝鮮がミサイル発射した瞬間にアメリカは軍事衛星を使ってその情報をキャッチ出来る。しかし日本のレーダーではそこまでの情報を取得することが出来ない。アメリカは発射情報キャッチ後防衛庁に連絡するが、そのときにはアメリカ米軍から既に撃墜ミサイルが発射されている段階・・・なんだそうです。今回のニュースで、一報が米軍から防衛庁に通達されているという事実が、この話を裏付けていると思います。現在の日本の対北安全保障は完全にアメリカ頼みということなんですね。
あと、日米安保によるミサイル迎撃体制についても問題があるそうで、例えば北朝鮮からアメリカ本土に向けてミサイルが発射された場合、自衛隊イージス艦がそれを撃墜することは集団的自衛権の問題にぶち当たり、現在の法解釈・憲法解釈では日本はアメリカに向けて発射されたミサイルを「見送る」ことになる・・・とか。
うーん・・・これじゃアメリカに軍事同盟のメリットが出てこないし、歪な軍事同盟はどこかで綻びる可能性が無いとも言えない。ミサイル撃墜はたしかに戦争行為だけど、それによって人々を救うことは出来ても殺すことは無いと思うのですが。
今回の北朝鮮のミサイル実験に関して、情報伝達がどのように行われたのか、もし危険な領域まで飛んでくるミサイルだった場合、果たして確実な対策が取れていたのか・・・先のような話を聞いてると不安に感じます。集団的自衛権の問題はたしかに難しい側面を孕んでいるのですが、対北朝鮮政策で安全保障面で不安定な部分がもしあるとすれば、それを放置していることこそ平和的解決を遠ざける結果にもなりかねないと思います。
アメリカ依存の安全保障対策なら、当然その結果として「対北朝鮮対策はアメリカに同調する以外に道はない」ということになるし、独自の道を進むのであれば、法改正・憲法改正によって「自衛隊が米軍の助けを借りずに日本列島を完全防御出来る体制」を作り上げる必要がある。日本はどっちを選ぶのか?ってことですね。今は有無を言わさず「アメリカ追随」しか選ぶ道が無いわけですが。