正論「とても同意できない『靖国問題』の罠」佐藤優

ここで採り上げられている高橋哲哉氏の『靖国問題』については読んでいないので何ともコメント出来ないのですが、佐藤優氏の国家感と宗教観は非常に説得力のある内容で、思わず読みいってしまいました。靖国問題に関して、佐藤氏が高橋氏とほぼ同じデータ収集とそのデータに対する評価を行っているにも関わらず、最終的結論が真逆になってしまう理由は「国家観の相違である」と言われています。高橋氏は国家は暴力的装置であり、本来人間にとって必要なものではなく、それを解体することは可能であるという思想的構えをしている。対して自分は国家を解体するという発想は幻想で、その幻想はマルクスレーニン主義ソ連を生み出したように、巨悪を生み出すと考えている。・・・その思想観の違いについて、国家観・宗教観を元に非常に詳細に論じられてます。