アメリカの鏡・日本
- 作者: ヘレンミアーズ,Helen Mears,伊藤延司
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
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日本が愚直に「国際法を守る」ことによって列強の仲間入りを望んだという表現が途中何度も出てきます。結局「国際法」そのものも、当時の強国の都合で形作られた概念だということか。世界の動向をパワーゲームという視点で見ることによって、日本が何に翻弄され、何を望み、また世界が何をやろうとしていたか、見えてくるということだろうか。今月の「諸君!」に、政治学者ミアシャイマーによる、国際政治は権力闘争の場であるという冷酷な視点で捉えた「攻撃的現実主義」が紹介されてますが、この本も似た視点から日本・そしてアメリカを捉えているように感じられました。