国盗り物語
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/12/02
- メディア: 文庫
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前半の斉藤道三編は凄く面白かったです。道三についてあまり歴史的に知る機会がなかったので、そのとんでもない半生を知ってビックリ・・・なんて半分本気で思ってたら、どうやら道三ってその半生がほとんどわかってないから、司馬さんが創作で色々面白く作った内容らしい・・・あぁ、やっぱり(笑)
後半は光秀と信長・・・といっても光秀のことが中心に物語が進んでいくのですが、個人的には信長のことをもっと掘り下げた内容を読んでみたかったかな?
叡山焼き討ちで信長と光秀が衝突するシーンの描写がなかなか面白かった。高名な僧だけでも助けたいとする光秀と、そういう高僧こそが堕落した叡山を守っていると主張する信長。伝統を守る聡明な者は、改革者にとっては一番の敵・・・ということか。