世界の中心で、愛をさけぶ 第3話

めちゃくちゃハマりすぎてしまったので、ダラダラとあらすじ的更新(汗)


2004年、病院を抜け出して故郷に戻ってきた朔太郎。そんな朔太郎を追って来た明希。「アキ」という名前を聞いて、一瞬固まる両親。「アキ」の話題自体が、長い間タブーになっていたのでしょうか?
明希はシングルマザーだったんですね。子供を生む時に応援してくれたのが朔太郎だったそうで・・・そんな明希に「ありがとう」というお母さん。「私、あの子がずっと一人だと思ってたから・・・」


1987年。突然亡くなってしまった仲代おじいちゃん。お通夜のシーンでは、ボーズが親父さんと一緒にお勤めをしてましたね。
「好きな人の骨を盗んだ直後に亡くなって、あまりにも出来すぎてて泣けない」と言う朔太郎。火葬場でおじいちゃんの骨を拾う時も、泣きじゃくる妹と対照的に、全く泣くことが出来ない・・・ちょっとわかる気がします。お葬式って、沢山やることがあるんですけど・・・色々作業に追われる中で、逆に実感と言うものがなかなか湧いてこないものです。真っ白い骨を拾って、お墓に収めて・・・ホント、実感なんてなかなか湧いてこない。
おじいちゃんとの約束通り、遺灰を貰ってきた朔太郎。後は恋人の遺灰と一緒に撒くだけなんですが・・・
勉強の合間に、朔太郎を励ますテープを吹き込むアキ。机の上には「お茶の水女子大学」の赤本がありました。赤本か・・・懐かしい
おじいちゃんの写真館が売られることについて、親父さんに聞く朔太郎。「朔太郎ならどう思う?」と聞き返す親父さん。今までたいした出番も無かった高橋克実さんですが、ここに来て俄然存在感が出てきました。どうやら何か悩んでいるらしい・・・
「僕が落ち込んでも、おじいちゃんが帰ってくるわけではなく・・・」そう思って、思いっきり明るく振舞う朔太郎。あぁ・・・この気持ちもわかる気がする。当事者・・・特に「実感が湧かない」当事者は、とにかく明るく前向きにならなきゃって思いがちで・・・でも、無理すると後でドーンって来るんですよね・・・
アキの人差し指トラップを見破り、ボーズに飛びついてチョッカイを出し、文化祭の「ロミオとジュリエット」の演出役に勇んで立候補し、体育時間のバスケでは、先日ケンカしたばかりの学級委員にパスして・・・元気というより、前回までとは別人になってました(汗)
「無理してない? なんか・・・凄く不自然な気がする」とサクに聞くアキ。しかし、わざとやってるのではなく「実感が無い」サク・・・
三浦友和演じるアキパパ。建築関係のお仕事をしてるんですね。「朝シャン」って言葉が出てきたけど・・・これも懐かしい言葉ですね。
おじいちゃんの恋人の写真はアキが引き取ったみたい。早速アキママに見つかっちゃうけど、アキパパに見つからないよう手助けしてくれる。そんなアキママに対して、アキパパとの馴れ初めを聞こうとするアキだけど、サクのことを持ち出されて軽くあしらわれる。なかなか鋭いアキママ・・・鋭いから、アキの右腕の内出血も見つけてしまいました・・・
突然、おじいちゃんの写真屋を継ぐと言い出した親父さん。既に仕事も辞めてきたらしい。・・・け、決断早・・・
いつものFMラジオを聞くサク。「飼ってた犬が死んじゃって、妹はわぁわぁ泣いてたんだけど、自分はまだ泣くことができない」ってハガキが読まれる。火葬場で、妹が号泣してたのを思い出すサク。
同じラジオを聞いていたアキ。おじいちゃんの恋人の写真を眺めていて、ふと裏を読むと、そこには漢詩が書いてありました。
アキパパが入ってこようとしたので、あわててヘッドホンと写真を隠して勉強するふりをするアキ・・・あぁ、これもよくやった(笑)先日、アキに酷いことをしたのをちょっと悔やんでるのか・・・少し優しいアキパパ。1・2話ではおもいっきり嫌な父親やってましたが、ただ気難しいだけで普通の父親だったんですね。こういう家族の描き方の方がいいな・・・1・2話は、ちょっとステレオタイプの「嫌な父親」っぽかったんで・・・サクの親父さんといいアキパパといい、今回は脇役に対する演出が光ってる気がします。
親父さんを後ろに乗せて自転車で出かけるサク。写真屋を継ぐ理由について聞くサク。親父さんの答えは「気付いたら、親孝行なんにもしてなくてね。もうこれしか無かったんだ」というものでした・・・耳に痛い言葉です。
おじいちゃんと恋人の灰の撒き場所を探すけどなかなかいい場所が見つからず・・・そのうちにだんだん重荷になってくるサク。うーん・・・ここの演出は、ちょっと弱かった気がする。「重荷」に感じるような、そんな共感を呼ぶ演出が無かったんで、単に「だんだんめんどくさくなって来た」って風に見えてしまいました。
写真の裏に書いてあった漢詩の意味を 谷田部先生(松下由樹)に聞くアキ。「好きな人を亡くしてしまった人の歌」だと言う先生。詩の朗読が、本当に先生っぽくて・・・流石ですねこの人。
突然サクの家にやってきたアキ。「やることなんて一つしかないでしょ?」と言われ、突然男の子モード全開になるサク(笑)そんなサクの鼻をつまんで「良かった。引っかかってくれて」と笑うアキ・・・もしかして、人差し指トラップを外されたのが引っかかってたのかこの人は(笑)1話のフナムシ・ガムトラップ、2話のスカート上げといい・・・どうもこの人は、サクが自分に騙されると安心する傾向があるみたい(笑)
恋人の写真が、実はおじいさんが出征のときに持っていった写真ではないかと言うアキ。死を覚悟していた2人の気持ちを思って、「やっぱり(灰を撒くことを)ちゃんとしないといけないと思って」と言うアキ。でも、サクは「灰はどっかに無くしちゃった」と嘘をつく。「もういい気がする」とサクに言われて、あっさり「そうだね」と返すアキ。いつもならここで言い合うんでしょうけど、今回はサクのことを心配してるっぽい。
アキが去った後、再び写真館に行くサク。そこには親父さんがいました。どうやら、親父さんはおじいちゃんの頼みごとをだいたい知っていたみたい。そういや・・・サクがおじいちゃんの遺灰を貰うとき、親父さんはサクのことを気にしてましたっけ。
息子も今回のことを知ってたのに、なぜ孫である自分に頼みごとをしたのか疑問に思うサク。そんなサクに、親父さんは昔の写真を見せる・・・
路上の椅子に座ってタバコを吸う親父さん。そこに「いいご身分ねー」と皮肉を言いながらお袋さん登場。「(自分の仕事の)シフト、増やしておいて貰ったから・・・タバコは一週間に一箱にするんだよ」とお袋さん。「はい」と一言だけ返す親父さん。2人で一緒にタバコを吸いながら、夕日を見つめる。凄く綺麗・・・今回の名シーンその1ですね。
アキの家に電話をかけるサク。出たのがアキママだったから良かったものの・・・アキパパだったら惨劇だった気がする(汗)アキが突然用が出来たと言って学校に向かったと知り、自分が無くしたと嘘をついた遺灰を探しにいったのではと直感するサク。
雨の中、夜の学校に急行してアキを探すサク。アキは・・・びしょぬれになってゴミ捨て場の中を探してました。自分が嘘をついていたこと、おじいちゃんとの約束を重荷に感じていたことを告白し、アキに詫びるサク。第2話で「そのまんまがいい」と言ってたサクですが、今回は自分が嫌なところを曝け出す形になりました。そんなサクに対して、ニッコリ笑って「良かった。(遺灰が)あって」と答えるアキ。今回のアキは、徹底して「尽くす人」として描かれてるなぁ・・・第2話とは、サクとアキの立場が思いっきり逆転してる。
日は変わって・・・改めて、遺灰を撒く場所を探しに行くサクとアキ。2人で線路の上を、ちょっとフラフラしながら歩いている様子が微笑ましい。それにしても・・・緑が多くて、凄く綺麗なロケ地ですね。一度行ってみたいって思っちゃいました。
おじいちゃんと恋人が最後に別れた駅(の跡)を発見した二人。2人の遺灰を手に盛って、風が吹くのを待つ。「風・・・来ないね」とサク。「まぁまぁ、気楽に待とうよ」とアキ。この何気ない会話が・・・凄く良かった・・・
ふとした瞬間に風が吹き、あっけなく遺灰は空中に舞って・・・なくなりました。「凄くあっけなかった・・・」と口にするサク。そんなサクを見てニッコリ笑い、灰が舞った空を見つめるアキ。遺灰の舞う様子はCGだったんですけど・・・これも凄く綺麗な絵でしたね。今回の名シーンその2。
アキを送り、別れ際に「ありがとう」というサク。アキは、どうもサクの様子が気になるみたい・・・
一人で自転車を漕いでいて、そのペダルの軽さに気付くサク。いつも、自分が自転車を漕ぐ時は、後ろにおじいちゃんが乗っていたことを思い出す。そして、小さい頃、おじいちゃんに自転車の乗り方を教えてもらったことを思い出す。初めて自転車に乗れた時、「これからはおじいちゃんをどこにでも乗せてってあげる」と約束したことも。


・・・自分も、自転車の練習はおじいちゃん家でやったなぁ。自転車におじいちゃんを乗せることは無かったんだけど・・・自分もおじいちゃんっ子で、色んな話を聞かせてもらったり、一緒に時代劇見たり・・・ベッタリだったっけ。すっかり忘れていました。もう、おじいちゃんが死んで随分経つけど・・・すっかり忘れていました。忘れていた自分が悲しくて、不意に思い出して・・・泣いちゃいました。


自転車からこけるサク。ずっと後をつけていたのか・・・すぐに駆け寄ってくるアキ。やっとおじいちゃんがいなくなったことを実感して・・・アキの目の前で泣き始めるサク。
「私太るよ。おじいちゃんと同じくらいになって、後ろに乗るよ」とアキ。ぐっ・・・
泣きじゃくるサクに、大きく手を差し伸べるアキ。昔、おじいちゃんがやったように・・・
アキに抱かれて、その胸の中で号泣するサク。サクは、手を差し伸べたアキを「世界でいちばん美しいものを見た」と思い、彼女の胸の鼓動を「世界で一番優しい音を聴いた」と感じた。かつて、おじいちゃんに抱かれて、おじいちゃんの胸の鼓動を感じたように。


「世界っていうのは、抱きしめてくれる人のことで、その腕の中は、あったかくて・・・」あぁ、これがドラマのテーマなんですね・・・映画の中で、何回もキーワードとして出てきた「世界の中心」は、ドラマでは最初から明確に定義されてあったのか・・・「抱きしめてくれる人の腕の中」が「世界」っていうのは・・・凄くいいなぁ。


2004年。過去を思い出していたサクの隣に座る明希。サクは明希のことを「小林」と呼びます。「アキ」とは呼べないんですね・・・
突然「抱きしめてくれないか」と言うサク。・・・ちょっと唐突かも・・・現代のサクと明希については、まだ何も描かれてなかったから・・・でも、17年間も経ってるんだから、サクと明希の間に色々あったんだなっていうのも、何となくわかります。


再び1987年。試験中、不意にアキが鼻血を出す。これで終了・・・


次回予告。次はスケさんと智世が主役みたいですね。今回・次回とドラマオリジナル脚本が続きますが・・・今回が凄く良かったので、次回も期待。あと・・・あまりにハマりすぎて、アキの発病が本当に怖くなってきました・・・ほんとハマりすぎ・・・