氷室京介「21st Century BoØwys VS HIMURO」at 東京ドーム

東京ドームは満員でした。20〜30代、男女半々ぐらいの客層でした。
B・BLUEでライブスタート。なんというか・・・ライブで聞くことは二度と無いだろうと思っていた曲が次から次へと流れてきて・・・どんどんおかしくなっていくのを感じました。BOØWYは好きになった途端に解散してしまい、LAST GIGSにも行けず、ひたすらCDとライブビデオを見てました。もう解散してしまったグループのファンを続けるのは、いつもどこか満たされていない感覚があって・・・でも、だからこそ、いつまでも好きでい続けたんだろうなと思います。
3年間ぐらいBOØWYと氷室と布袋しか聞かない時期があって、それまでどちらかというと洋楽が好きだったのに全然聞かなくなって、あの時期がキッカケで、自分の音楽の趣味は随分偏ってしまった気がするけど・・・そうさせるだけのパワーと狂気があの頃の彼らにはありました。
氷室ソロとBOØWYナンバーが交互に続きます。今回だけは、ひたすらBOØWYの曲がかかるのを待ちました。RUNAWAY TRAINでは布袋パートをみんなで熱唱。みんな強烈なファンばっかりみたい(笑)
JUSTYは、CASE OF BOØWYと同じアレンジでした。基本的にBOØWY時代に忠実だった気がします。BELIEVEは、現役時代より今歌う方がしっくり来るような気さえしました。昔と変わらない氷室のボーカルに驚きつつも、やはり年月は経っていたんだなと、このときの氷室の歌声を聴いて感じました。
中盤で氷室ソロ楽曲が続きます。いつもなら大盛り上がりするんだろうけど・・・今回だけは、正直BOØWYの曲を待ちわびてしまいました。自分自身、氷室にBOØWYを歌って欲しいとは思っていなかった人間なんですけど・・・心の中では、こんなにもBOØWYを待ちわびていたんだなと今更ながら実感。
BEAT SWEETあたりから、ドームの雰囲気がどんどんヒートアップしていきました。もう完全に合唱状態。Rendez-Vousの掛け声とか凄かった。氷室自身、あまりの客席のヒートアップぶりに驚いていたみたい。
ONLY YOU、そしてIMAGE DOWN。ここで「ライブハウス東京ドームへようこそ」とか言うかなと思ってたんですが、流石にそこまではサービスしてくれませんでした(笑)
IMAGE DOWNのラストで、いつものジャンプで締め。すげ・・・まるでBOØWY時代にタイムスリップしたみたいだ・・・
アンコールは氷室ソロ。最後はAngel。歌詞が変わっているので、最近の氷室を知らない客はちょっと驚いたかもしれません。
ダブルアンコールはマリオネット。この曲、氷室はBOØWY時代も歌詞を間違えてた気がしますが、今回も間違えてました。そういうところまで再現しなくてもよかったのに(笑)
有名な「夢を見てる奴らに」の言葉の後Dreamin'がスタート。めちゃくちゃヤバかった。声がガラガラになるまで大声で歌ってました。最近はこんなに声張り上げてライブで歌うことなんてなかったんですけど・・・もうタガが外れっぱなしでした。
ラストは・・・「NO.N.Y.」氷室と「NO!」「NewYork!」の掛け声が出来ただけで、もう満足でした。
なんというか・・・凄かった。ソロの氷室京介BOØWYを歌い続けて欲しいとは思わないし、今までBOØWYを拒絶してきたスタイルを自分は支持しているし・・・だから厳密には、今回のライブは主義から外れているライブだったと思います。それは本人も自覚してるみたいだし。でも・・・やはりこの時代、BOØWYというバンドが存在したことは事実で、その曲を彼が歌うことがどういうことなのか・・・それはやはり、怖いくらい凄まじいものでした。
昔、BOØWY解散のショックと、LAST GIGSに行けなかった悔しさと・・・いろんなものが、昨日でようやく決着がついた気がしました。ようやくケリがつけられたというか・・・長かった。
多分一夜限りの、もう二度と聞けないライブだったと思います。どうもありがとうございました。