サンデープロジェクト


田原:キッカケはとにかく郵政民営化なんですよ。郵政民営化に対して岡田さんの民主党はどうやって取り組むつもり? 国民に何を訴えますか?
岡田:これはですね、我々昨年の参議院選挙、一昨年の総選挙、いずれもマニフェストにハッキリ書いてあるわけですよ。つまり限度額を引き下げると。限度額1千万を下げる。これは自民党政権の中で300万だったものがどんどん上がって今1千万になった。どんどん郵貯が肥大化した。これをやっぱりスリム化しなきゃいけない。
田原:そしたら民営化がいいじゃない?
岡田:スリム化する為に限度額を下げれば、その分お金はですね、民にいっちゃうわけです。今まで1千万預けてた人が500万になれば、後の500万は。
田原:郵貯のパイを減らせば、民間に行くと。・・・どうして民営化反対なの?
岡田:民営化かどうかというのは次のステップの話で、公社で行くのか、民営化でやるのか。
田原:今自民党が「民営化」と言ってるときにね、民主党が「次のステップ」だと、逃げじゃない一種の。
岡田:まずね、私がハッキリ申し上げたいことは、自民党の今回の郵政民営化法案は、これは民営化じゃないんです、まず。
田原:妥協ばっかりした?
岡田:妥協ばっかりしてね、全ての地方にネットワークをそのまま残すのは、民営化した会社がどうやってネットワークを残すことが出来るんですか? 結局は民営化しないんです、最後は。
田原:ということは、本来の意味の民営化なら民主党は賛成?
岡田:やり方は色々あります。
田原:ちょっと待ってよ。ここハッキリ。自民党は今度ね、反対派に妥協しすぎて、民営化が民営化になってないから反対で、本来の民営化やるなら賛成?
岡田:あの田原さんですね、民営化ということに囚われすぎてるんですよ。例えばね、郵貯簡保をやらないという選択だってあるんですよ。民間に移すんじゃなくてやらないという選択肢だってあるんですよ。小さくするという選択肢もあるんです。
松原:いいですか? すみません。あのー、政府案について、もしかしたら問題があるかもしれない。おっしゃるとおりですね。それで、ただ、国家公務員が実際やるべき仕事なのかどうかということについては、やはりしっかりとした見解は示すべきだというのが一点と、それから民主党の案について一言だけ、一点だけ質問したいんですけど、たしかにですね、限度額を1千万から500万にしたら、半分以上は無くなります。ということは 100兆以上のお金が必然的に民間に流れる。おっしゃるとおりです。ただ問題はですね、そうすると、今何が郵政民営化で国民心配してたかというと、過疎地の郵便局、過疎地には郵便局しか金融機関が無い所、そこで今まで1千万預けてた人は、500万になっちゃったらその残りの500万は、タンス預金にするしかなくなっちゃう。むしろ、過疎地のそういう金融サービスをですね、引き下げることによって大きくそのマイナスになるんじゃないか? そこどうですかね?
岡田:まずあの、過疎地で、そんな1千万も預金してる人がどれくらいいるかという問題はあるんです。1千万も持ってるような資産家であれば、それは民間の金融機関はいくらでもね、それは預金取りに行きますよ。
福島:それは違う・・・ハイ!ハイ!
岡田:もう一つ、質問ありましたから。国家公務員かどうかという話ですけれども、よく誤解されてるのは税金がつぎ込まれて、国家公務員を支えていると、郵政事業のですね、公社の。違うんですよ。一銭も入ってないわけですよ。そういう中で、国家公務員のままでいいのか、あるいは民間にするのか。それは二次的な問題です。現に、今の政府の案だって、年金は共済のままなんです。だから半ば国家公務員を維持してるんですよ。そこをごまかしてるんです。だからそこは相対的な問題です。




・・・岡田はすぐ変えないと民主はヤバイんじゃないのか?
田舎にお金持ってる人は沢山いると思うし、1千万預金してる人だって沢山いると思う。民間の金融機関が取りに来るって・・・それこそ郵便局不要論じゃないか?
あと、限度額を引き下げられたら、もし自分だったら家族の名義を使って口座を分割すると思います。抜け穴なんて沢山あるし、実質何もやらないのと同じじゃないの?
こんな案を出しておいて、自民案を「論議する価値も無い酷い法案」と言って審議拒否し、党議拘束をかけて廃案に追い込んだ・・・つじつま合わないですよ。
今からでも、執行部を刷新して若手中心の新しい民主党を見せた方がいいんじゃないのか? 民主党若手はこんなトップに本当についていくつもりなの?
自分は今回の郵政解散は小泉支持だけど、小泉の強権が強まることにはやはり問題点も感じるし、その力を抑える為にも、そして二大政党制に繋げていくためにも、やはり民主党はしっかりした政党になってほしいと願っています。・・・でもこの党首じゃもう駄目だ。一日も早く民主党も「ぶっ壊す」必要があるのではないでしょうか?