TomcatからGlassFishへ

ちょっと前まで「現時点でJavaEE5環境を試したいと思ったらGlassFishしかないので様子見」と思っていたのですが、実際GlassFish触ってみて、「現時点でJavaEE5環境を試したいと思ったらGlassFishしかないので、GlassFishをもっと学びたい」と考えが変わってきました。最早、サーバサイドJavaの実行環境の牽引役はTomcatではなく、GlassFishなのですね。GlassFishのJSF1.2実装はJBossも採用するし、JSTL1.2の実装もGlassFishがRIだし、とにかくGlassFishさえあれば全てが揃います。でも使い方わからねーというのがネックだったのですが、NetBeans使えば簡単に実行もear作成もデプロイも出来ちゃいます。Railsの登場により再びフルスタックの開発・実行環境が注目され始めた今、GlassFishTomcatに代わり次世代のサーバサイドJava・・・いやサーバサイドアプリ環境を担う存在になろうとしているのかもしれません。そう考えると、今まであまりピンと来なかったGrizzlyやRuby実行環境機能の持つ意味が、俄然違ったものに感じられてきます。
そう考えたとき、では今まで利用し、活用に取り組んできた、DIコンテナベースの軽量なJava開発環境を、今後どう活用していくのかを考えるべきかなと思いました。例えばテスト環境、例えばAOP機能、例えばJavaEE5の弱点を補うアドイン・・・等々。テスト環境なら、例えばPL/SQLをS2Unit+ストアド呼び出しで単体テストするとか、Railsで作ったアプリをテストするとか・・・言語を超えた汎用的なテスト環境をDIコンテナで構築できたら面白そうな気がします。Ruby等のLL言語Javaよりもより簡単な開発環境を提供するのであれば、Javaは実行環境を仕様に持つ言語という特性を生かして、より裏方的な役割を求められることが増えてくる・・・のかもしれません。