はてなダイアラードラマ百選

id:chori:20041110#p2さんからバトンを頂いたはてなダイアラードラマ百選、色々迷ったのですが、自分はこのドラマを選びました。
「ギフト GIFT」(1997年4〜6月 水曜21時放送 フジテレビ系)

キャスト

ゲスト

あらすじ

厚生省官僚の岸和田が研究開発費51億3820万を横領して失踪した。共謀者の奈緒美(室井滋)は岸和田と一緒に逃亡する筈だったが、逃亡寸前に岸和田に裏切られ、金を持って逃げられてしまう。岸和田のマンションに残っていたのは、全身に酷い暴行を受け、全裸でクローゼットの中に押し込められていた青年ただ一人だった。岸和田の唯一の手がかりと思われるこの男を奈緒美は保護するが、彼は記憶を失くしており、岸和田のことどころか、自分の名前も年齢すら覚えてはいなかった。
3年後。記憶喪失の男(木村拓哉)は早坂由紀夫と名付けられ、奈緒美の元で働いていた。岸和田の金を狙って、占い師の星川(小林聡美)や刑事の朔原(倍賞美津子)等の怪しい人々が、奈緒美と由紀夫に纏わりついている。由紀夫の記憶は未だに戻らないが、「物を届ける」という行為に異常に執着し、また非常に足が速いという特長を持っていた。彼の特性を利用して、奈緒美は「届け屋」というサービスを始める。依頼を受けたものなら何でも届ける「届け屋」。様々な人と触れ合い、様々な人の「届け物」を運んでいく中で、由紀夫は少しずつ過去の記憶を取り戻していく。しかしその記憶は、由紀夫にとって忌まわしい物のように思われた・・・

個人的感想

何故かわからないけど無性に好きになってしまい、そして何年経っても記憶の中に残っているドラマでした。木村拓哉主演のドラマですが、彼の有名作品群とは一味違っていて、恋愛ドラマ的な要素は全くありません。渋くて上手い脇役陣がズラリと名を連ねており、毎回登場するゲストの顔触れも見応えある人達ばかりでした。
ストーリーは、一話完結の「届け物」に関するストーリーと、由紀夫の過去にまつわる謎の話がリンクして進んでいくという形態。謎に関する伏線がイマイチ綺麗に張られてなかったところもあったんですが、全体的には上手くまとまっていたと思います。主人公の由紀夫にはいろんな特性があるけど、基本的には普通の青年で全然凄くない。ケンカのシーンでも全然強くなくて思いっきり殴られまくる。この主人公設定は凄く良かったですね。最近の木村君のドラマの「意味不明のスーパーマンぶり」には少々辟易しつつあるのですが、このドラマの主人公はすごく魅力的でした。・・・ただし「映画やドラマの情報に非常に詳しい」という設定だけは、最後まで特に役に立つこともなく、途中から設定自体が忘れ去られてしまってましたが(101回目のプロポーズで、江口洋介がアニメマニアだという設定が途中から忘れ去られたのとよく似ている・・・)
小道具の設定もかなり独特でしたね。由紀夫がグッチのスーツでMTBを乗り回して街中を走るシーンには当時かなり憧れて、自分も一時期自転車通勤とかやってました。・・・自分はママチャリでしたけど(笑)その他にもポラロイドとか葉巻とか、色々と小物に拘ってる感が強いドラマでした。
7年前の木村拓哉は「ロングバケーション」でヒットを飛ばした1年後で、アイドル俳優として絶頂期を迎えていた頃でした。演技スタイルは今とあまり変わらない(今よりも松田優作意識しまくりの感はある)んだけど、このドラマの主人公である由紀夫の「記憶を失くして拠り所が無い、とても不安定な心情」には、彼の演技が上手くマッチしていたと思います。木村君は、本当は綺麗な女優さんよりも、おばあちゃんだったりおっさんだったり子供だったり、もっと様々な人達と会話しているときの方が、少年性というか・・・いい意味での「ガキっぽさ」が前面に出てきて、本当にいい表情をするんですよね。
もう一つの彼の特性・・・「少年性」の裏の一面である「狂気性」というか・・・「イっちゃってるガキ」を演じるのが本当に上手かった。キれたヤンキー演じさせたら、当時の彼の右に出る人はいなかったんじゃないかとさえ思えるくらい・・・でも、その彼の特性は、結局はこのドラマを最後に封印されることになってしまったのですが・・・
また、このドラマといえばやはり脇役陣を抜きにして語ることは出来ません。ある意味裏の主役とも言えるくらい存在感ありまくりだった室井滋。このドラマの彼女は本当にカッコよかった。最後までヒロイン扱いされず、酷い扱いだったけどナイスな演技だった篠原涼子。今とあんまし変わらない気がする小林聡美(笑)このドラマでは徹底してドジな役を貫いていた今井雅之。あと、セリフは超棒読みでキャラ設定も強引すぎだったけど、マスコットキャラみたいな感じで可愛かった(笑)忌野清志郎倍賞美津子さんも良かったんだけど、ドラマ中盤から出てこなくなったのが残念でした(ドラマ中に病気で入院されてたとか)。
そしてそして、何といってもゲストとの共演が、このドラマの最大の楽しみでしたね。第一話で女子高生役を演じた希良梨、彼女のことはこのドラマで初めて知りました。眠っている由紀夫を相手に派手なキスシーンを演じてたのが強烈でした。今はもう引退されてるんでしたっけ・・・
第2話は赤木春恵、井川比佐志が登場。川辺での2人&由紀夫の会話シーンが好きでした。後、パーマン(井川)が騙し取った札束を燃やすシーンも。
第3話で余命僅かなサラリーマンを演じた岸辺一徳。彼のセリフ「君には過去が無いのか? 奇遇だなぁ・・・僕には未来が無いんだ」には痺れましたね。最後にピストルを突きつけて絶叫し・・・でも撃つことが出来ずに倒れこむシーン・・・ドラマ中に由紀夫も言ってたけど、このときほど岸辺さんがカッコ良く見えたことはなかったです。FMVのCMでは変なことばかりやってる人だけど(笑)、このドラマを見た後だと、やはりこの人はカッコイイと思えて仕方ない。
第4話の桃井かおり。相変わらずの独特のセリフ回しが心地良い。この回は由紀夫と桃井さんに次々に災難が降りかかってくるというお話だったんですが、その度に2人がグチったり焦ったりして、でも2人とも独特の間を持ってるので、妙に「急いでるんだけどのんびりしてる」感が出てたのが面白かったです。
第5話。届け物を奪った男との乱闘シーンが面白い。ハッキリ言って由紀夫弱すぎ(笑)微妙なダメっぷりが逆にリアルで良かった。
第6話。宇崎竜童演じるヤクザがカッコイイ。この回でも由紀夫は思いっきり殴られまくるんですが・・・後になって考えると、これって後々出てくる「溝口武弘」とのギャップを視聴者に植えつける為の描写だったのかも?・・・
第7話。葉月里緒菜がめちゃくちゃ綺麗でした。この頃の葉月さんは良かったなぁ・・・
第8話。松下由樹が整形美人として登場。神経質で自意識過剰な設定がストーリーにも上手く絡んでて面白いエピソードでした。
第9話。子役の田島穂奈美さんって今どうしてるんでしょうね。彼女のセリフの「どの思い出も忘れたくない」ってセリフは、このドラマの出演者の中でも一際異彩で、それを小さい女の子の口から言わせたというのが凄く印象的でした。
第10・11話。真木蔵人木村拓哉の絡みは凄く新鮮で、しかも木村君が悪役ってところが面白かったなぁ。鈴木京香さんはこのドラマの中では一人浮いてる感がありましたけど、だからこそ彼女の役には向いていたと言えるのかも。そして何といっても・・・やはり緒形拳の存在感は凄かった。
「バタフライナイフ騒動」の結果、今後もテレビでは再放送されないだろうし、未だにDVD発売もされてない作品ですけど、やはり自分はこのドラマが好きです。TSUTAYAでもし見かけたら、是非一度借りてみてもらいたい作品です。

おまけ

飯田譲治さんのHPの、現場のスナップ写真が面白い。「ホームページに顔を出せない男」か・・・(笑)

ギフト完全版 VOL.1 [VHS]

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ギフト完全版 VOL.2 [VHS]

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ギフト完全版 VOL.3 [VHS]

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ギフト完全版 VOL.4 [VHS]

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さて、次のバトンはid:heiteiさんにお願いしたいと思います。以前からドラマについての感想に惹かれるところがありましたので、今回のバトンを貰った時、誰のドラマ感想が読みたいか考えて、是非藤原さんにお願いしたいと思いました。宜しくお願いします。