ハウルの動く城

ハウルの動く城 [DVD]

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赤くはありませんでした(苦笑)
うーむ・・・映画館で一回観る分には良かったんだけど、二回見る映画じゃないかなぁというのが正直な感想。ストーリーを敢えてぶったぎっているのは最初に見たときからよくわかったんだけど、肝心のソフィーの心の動きの部分も、ちょっと乱暴に描きすぎかなぁという気がする。宮崎作品ってそういや、主人公の心の動きを細やかに描いた作品ってあまり無い気が・・・魔女の宅急便くらいか。
やはり、ハウルとソフィが時を越えて出会う部分の演出が、ちょっと時間かけなさすぎかなぁ・・・あのたった一瞬だけで、ハウルがどうやったら心動かされるというんだろう・・・
まぁそういうのは置いといて、じっくり見てみると映像的には「デジタルと手作りの融合」みたいな感覚が更に研ぎ澄まされてるというか、冒頭の機関車の煙の動きとか、細かいところでジブリらしい作品に仕上がってるなぁと感じさせられました。
やっぱり・・・昔の作品と根本的に違うのは「サービス精神」の無さかな? 紅の豚辺りから「自分の好きな作品を作る」感が前面に出てきて、それと同時に観客をある意味突き放すような演出が増えてきたような気がします。でもまぁ、2度も引退宣言した人なんだから、趣味の世界で作品作ってもそれはそれで全然問題ないんでしょうけど。むしろ、いつまでも彼を超える人間が出てこない日本のこの分野の現状が問題ってことか・・・
全然話は違うんだけど、この作品見た後、昔の宮崎作品を見たくなって「ラピュタ」を見てて、ムスカを見てるうちにふと思ったんだけど・・・寺田農さんと麻生外務大臣って似てるかも? いやどうでもいい話ですが(笑)