夢・音楽館

id:da-yoshi:20031201

・・・気付いたら、歌っていました。周りのファンも一斉に歌っていました。皆さん・・・どんな心境で歌っていたのかな? 自分は・・・とても・・・悲しかった。泣きそうでした。


この曲が自分にとってどれだけ大切だったのか、全てが終わってしまった後に、気付かされてしまった。




再び、この歌を聴ける日は来ますか?


再び、歌手松浦亜弥に出会える日は来ますか?




しばしのお別れです。次は・・・歌手としての貴方のステージの観客として、立っていたい。





久方ぶりに歌われたあの曲・・・再び、この曲を歌う彼女を目にしました。




ジャズバージョンの「ね〜え?」。元々この曲って、女の子の天邪鬼な心境を歌ってるんで・・・そのシチュエーションに対して如何に歌い手が「ハマるか」が重要な気がします。・・・で、今回の彼女を見てると・・・この人は「歌う舞台を作りこむ天才だな」と、つくづく実感しました。初めてのアレンジバージョンというシチュエーションの中で、今まで歌ってきたどのバージョンよりも、歌の主人公になりきって歌っていた気がします。そう、この人は「なりきる」タイプのボーカリストでした・・・久しく、忘れていました。


「買い物ブギー」。少し前の彼女だったら・・・こういう歌い方をすると、どうしても「過剰」な歌い方になってしまってた気がします。彼女が「過剰感」を出してしまうのが、自分はあまり好きではなくて・・・
でも、今回のこの曲の歌い方は、非常にイイ感じだったのではなかったかと思います。今までならこぶしを回して歌っていたようなパートに対しても、歌い方は似ていても、もっと「喉を鳴らす」ような風に聞こえたりしました。何か・・・何かが変わってるような・・・少し前までの彼女とは、ちょっと違うような・・・


「ドッキドキ!LOVEメール」。この曲の詞に憧れて、最近数週間下北沢で部屋探しをしてました(笑)結局はいい部屋見つからなかったんですけど・・・って、自分のことはどうでも良くて・・・このアレンジは本当に素晴らしかった! 低音楽器に合わせて繰り出されるあややの伸びやかなボーカルが、とてもとても綺麗で・・・


そして・・・
100回のKISS


初めてこの曲を聞いた頃、何度も何度も詞を読み返して・・・1番と2番の歌詞の主人公にギャップを感じたり、歌ってるあややにもギャップを少なからず感じたりして。ただ、それは決して自分にとって不満な部分だったってわけじゃなくって・・・まだ少女だった当時の彼女が、ストレートに表現するこのバラード曲が・・・自分は大好きでした。


以前の「彼女」が目の前からいなくなったときに・・・いつの日か、新たな「彼女」が生まれる日を待っていよう・・・自分はそう思っていたんだけど・・・


あっさりと・・・突然に・・・新たな「彼女」はやってきた。


「100回あなたを許せる」1番の女性と「100回あなたの夢を見る」2番の女性が、初めて・・・一人になった。
苦しみも、悲しみも、全てを共有し、それを包んで愛していける女性・・・それが、新たな「100回のKISS」の主人公。そして・・・そんな女性を演じられるのが・・・新しい「松浦亜弥」。彼女も色々経験したし・・・明らかに変わった。だからこそ1番の「悩む彼女」そして、2番の「愛を貫く彼女」を同時に演じられている・・・のかもしれない。


私が彼女を見続けている歴史は、そのまま、彼女がこの歌を歌い続けていく歴史でした。そして、今回も・・・やはり、自分の前に現れた彼女は、この歌を歌っていました。


新しい「松浦亜弥」に・・・新しい「100回のKISS」に・・・新しく、一から好きになりました。新しい・・・彼女の「My Love Story」が始まり・・・自分は再び、その傍観者となる・・・彼女を見て、歌を聴く・・・ただそれだけの、たったそれだけの、本当に単純な・・・そして何物にも変えがたい・・・喜び。


次は秋にお会いします。貴方の歌う「100回のKISS」。また、聴きに行きます。是非、聴かせてください。