MBC MUSIC CAMP BoAカムバック

6/12、韓国テレビ局MBCの音楽番組「MUSIC CAMP」の番組収録に参加しました。念願の「黄色い風船」を持ってスタジオ入り。韓国のBoAファンの皆さんの盛り上がりを生で見たいとずっと思っていたのですが・・・やっと夢が実現しました。
あらかじめ撮影しておいたVTRと生放送を組み合わせて、ノンストップでいろんなアーティストが歌を披露するという、オーソドックスな音楽番組でした。「TOP OF THE POPS」的な構成でしょうか? いや、「TOP OF THE POPS」自体、1回くらいしか見たことないんですけど。
日本の音楽番組収録は、自分は「HEY!HEY!HEY!」で1回体験しただけなんですけど・・・そのときは予めADさんが収録内容について説明して、拍手の仕方から盛り上がるタイミングに至るまで細かく指示していました。今回の「MUSIC CAMP」では、そういった事前説明は全く無く、放送時間が始まったらいきなり本番スタート。出てくるアーティストに対応して、そのファンの皆さんを中心に大きく盛り上がっていました。「へぇー、皆さん手馴れてるなぁ」と、妙なところでちょっと感心しちゃいました。
この収録番組での韓国のファンの皆さんは、そのアーティストのトレードカラー色の風船を持ったりして、ファン同士が固まって応援する・・・そんなパターンが定着してるみたいでした。日本の公開収録系の音楽番組でも似たようなシーンが見れますが・・・日本よりも更に統率が取れているって印象。全員椅子に座ったままで応援してて、とても礼儀は良さそうに感じました。お目当てのアーティストが出てくると絶叫する人が多くて、そこだけはちょっとビックリしたのですが・・・日本で言うと、ジャニーズ系のファンの皆さんのノリに似てるかな?
さて、BoAは中盤に登場。1曲目は、4集アルバム「Myname」から「Spark」。BoAの衣装は、黒の小さめのシルクハットにベスト。Yシャツは肘までたくし上げ、下は黒のパンツルック。腹筋が全部露わになるくらい、おなかの部分が大胆にカットされたへそ出しルックになってました。全体的に、日本のセカンドツアーの「Midnight Parade」の衣装から、黒のジャケットを脱いだときのような・・・そんな印象。
「Spark」はどうやら生歌っぽかったです。曲調は・・・ジャクソン系? ミディアムテンポということもあり、ダンスはそれほど激しく踊っている風では無かったです。生歌でBoAが歌うときのちょっとした癖なんですが・・・「ダンスの中に遊びの時間が出来てしまう」シーンが少し見受けられました。ただ・・・ダンスに関しては、最後に見せ場が用意されてありました。BoAがまずソロで踊り、そしてバックダンサーと一緒にステッキを持ったダンスを披露します。このステッキの部分は、「Midnight Parade」の振りをそのまま採用していました。収録中、BoAの左後ろにいたダンサーさんが思いっきりステッキを落としてしまって、かなり目立っちゃってました(汗) やっぱし、難しそうですね、あのステッキ技は・・・
続いて、今回の4集アルバムの代表曲である「My Name」。テレビでは、予め撮影されてあったVTRが流れていたのですが、その音に合わせて、会場ではBoAがステージングしてくれました。おかげで、生で「My Name」のダンスを見ることが出来ました。
「My Name」は、ブリトニー・スピアーズ等を彷彿させる洋楽系の曲調。女性ダンサーに囲まれて、少しセクシーな動きも取り入れつつ・・・あくまでダンスは「カッコよさ」が全面に出ていました。こういう部分も、ブリトニー等の洋楽ダンス系アーティストへの意識を強く感じさせます。「意識しつつ、あくまでも違う部分で勝負したい」という意識の現われ・・・だったりしてね。・・・そうそう、同じ洋楽志向ということで、BADAとも似た印象を感じました。
ダンスしながらのボーカル技術のトレーニング然り、ヒール等を使っての体格的ウィークポイントの克服然り・・・一つ一つの課題に取り組んできた結果、その手応えを先日の日本ツアーで掴んだBoAは、いよいよ「王道」への挑戦を始めたのかな?・・・そんな気がしました。韓国でのBoAのステージングの特徴は、ボーカルパートではダンサーとの連携を重視した「引きの視点」のダンス、そして、間奏に入ったところで、自身のソロダンスによって最大の見せ場を作り出す・・・こんなパターンを確立してる気がします。この形そのものは、「ID;Peace B」のときに既に形作られていたものではあったのですが・・・彼女の年齢的成長と、ダンス&ボーカルの技術的成熟によって、同じパターンでありながら、以前とは全く違う自分自身を演出することに成功してるんじゃないかと思います。
そもそも、この曲調を選択した時点で、音だけを聴いたユーザーからは「今回のBoAは、なんかブリトニーぽい」だけの感想で終わらされてしまう危険性が非常に高いわけで・・・SM側も、勿論それを承知の上で今回の4集制作に臨んでいることでしょう。ようするに・・・ステージングさえ観てもらえば「只の真似とは言わせない」だけの手応えと自信を掴めたんじゃないかな? 制作側も、パフォーマンスする本人も。
今回のソロダンスでは、全く出し惜しみ無しで、彼女のダンスの最大の強みである「腰の動き」を思いっきりアピールしてますね。左右の振り子の動き、円回転の動き・・・最後にダメ押しというべきか、まるで痙攣してるかのような(笑)何とも凄まじいダンス(あれはそもそも・・・ダンスといえるのか?(汗))を披露してます。韓国での収録でありながら、あくまで生歌で歌っているところからも、今回のステージングで、今までとは違ったレベルのステージングにこだわろうとしてるのかな・・・と、そんな気がしてしまいました。(まぁ、生歌についてはテレビ側の事情で色々変わっては来るんでしょうけど)
今回のBoAのステージングを見て、彼女の勝負すべきポイントどころが見えた気がします。精神的・肉体的限界に挑んでいる安室とは違って・・・あくまで彼女は計算しつくされたステージングの中で、ある一瞬の見せ場に全てのインパクトを叩き込もうとしているのではないか? ID;Peace Bの「卍ダンス」の発展形のダンスが、やはり彼女が戻ってくるところであり、「上の世界」に挑む為の最大の武器なのではないか・・・そんな印象を強く感じました。
韓国のテレビ収録風景や、韓国のファンの様子を楽しみにしてた今回の収録でしたが・・・いざBoAが現れてパフォーマンスが始まると・・・彼女の動きに思いっきり集中してしまい、結局BoAのことしか見えてませんでした(汗)もうちょっと余裕もって色々見ておけば良かったなと・・・今になって少し後悔。・・・でも、そんなに自分をステージ上に集中させるくらい、今回の「My Name」のステージは、生で観る価値の高いものだったと思います。


またいつもの癖で、途中から自分のああでもないこうでもない妄想になってしまいました(苦笑)会場の様子について、結局何も書いてないな・・・基本的にBoAに注目してたんですけど、ファンの皆さんに合わせて、例の「BoAチャン!」の掛け声も出来たし・・・色々とやりたかったことは叶えることが出来ました。他の出演者の皆さんも、自分は知らない人ばかりだったんですけど、色々バラエティに富んでるキャスティングで・・・思いっきり楽しませてもらいました。ずっと黄色い風船振りっぱなしでした(笑)


翌日のファンミーティングについての感想は、また後日。